マッチングプラットフォーム 「テンテコ(tenteco)」をプレリリース

2023年5月15日

藤田金屬株式会社は2023年1月6日に100%子会社としてテンテコ株式会社を設立し、5月15日から鋼材加工流通向け不要在庫のマッチングプラットフォーム「テンテコ(tenteco)」のプレリリースを開始致します。(サイトURL:tenteco.jp

<テンテコロゴ>

<テンテコの課題認識とソリューション>

テンテコは、鉄鋼加工流通に於ける2つの課題に着目し、それらに対するソリューションの提案により業界課題の解決を目指します。

1.不要在庫

 加工流通が個社単体でどれだけ努力をしようとも、不要在庫を「ゼロ」にすることは出来ず、自責以外の様々な要因によって一定程度の不要在庫が発生します。
 こうして発生した不要在庫は、処分損による収益圧迫、資金効率を悪化、構内物流の阻害などにより加工流通の経営に対して悪影響を及ぼします。
 テンテコではこれらの課題解決を念頭に、不要在庫のマッチングプラットフォームを提供することで加工流通間の「いる」「いらない」を可視化し、スクラップダウンされる鋼材の低減を目指します。加えて、従来に比べてより大きな市場で在庫を再評価することで、それらの鋼材の価値を高め、加工流通全体の在庫リスクの低減に寄与して参ります。

2.鉄鋼業界川下に於けるデジタル化の遅れ

 加工流通の基幹業務におけるデジタル化は、主にメーカー、商社系列毎に一定程度のスケールをもって開発が進む一方、それ以外の枝葉業務では個社単体の投資が主体となり、規模効果を追求する土壌がないのが現状と認識しています。
 テンテコは、同じ困り事を抱える流通加工同士が系列によって分断されず、一つのプラットフォーム上でデジタル的に繋がることの意義は大きいと考えています。
 同じ悩みを抱え集うことで生まれた繋がりを最大限に生かしながら、利便性が高いコンテンツを効率良く開発し続けることで、加工流通全体のデジタル化を促進して参ります。

<スケジュール>

第一段階:2023年5月15日から試験運用を開始
第二段階:2024年1月から本格運用を開始

 第一段階では、藤田金屬が保有する薄板品種の不要在庫を燕三条エリアの同業者の皆様に販売する形で試験運用を行います。皆様からのご意見を頂きながら、開発状況にあわせて段階的に販売エリアを広げて参ります。
 第二段階では、全ての登録者が出品と購入が可能な状態を目指します。テンテコを利便性高くご利用頂けますよう、様々な機能を盛り込む形で開発を進めて参ります。

以上